第42回

日本基礎老化学会大会

シンポジウムS1

「機能性食品による老化制御戦略」

座長

柳井 修一(東京都健康長寿医療センター研究所 記憶神経科学)

池谷 真澄(東京都健康長寿医療センター研究所 生体調節機能)

指定討論

樋口 京一(信州大学 医学部医学科 加齢生物学)

シンポジスト:

「Tocotrienols improve hydrogen peroxide-induced neurite degeneration」
福井 浩二(芝浦工業大学 システム理工学部生命科学科 分子細胞生物学研究室)

「水溶性大豆イソフラボンが腸内細菌叢に与える影響と加齢変化」
丸山 光生(国立長寿医療研究センター 老化機構研究部)

「加齢に伴う皮質運動野の神経活動低下とコエンザイムQ10投与による改善」
井上 律子(東京都健康長寿医療センター研究所・老化脳神経科学研究チーム)

「緑茶による脳の老化抑制」
海野 けい子(静岡県立大学)

「ロコモティブシンドローム対策に向けた機能性表示食品の開発」
大塚 祐多(サントリーウエルネス株式会社 健康科学研究所)

シンポジウムの概要:

  機能性食品はこれまで、特定保健用食品(特保)の導入やサプリメントのブームなどを経て市場を拡大してきた。平成27年には食品の新たな機能性表示制度が施行され、メーカーの責任のもと健康維持・増進機能を表示することが可能となった。現在では、機能性食品による老化制御戦略に大きな期待が寄せられている。本シンポジウムでは、機能性食品による老化制御研究を行ってきた研究者にこれまでの研究成果を発表していただく。

 

シンポジウムS2

「核構造と老化・疾患」

座長

清水 孝彦(千葉大学大学院医学研究院・内分泌代謝・血液・老年内科学)

藤井 道彦(横浜市立大学大学院 生命ナノシステム科学研究科)

シンポジスト:

「力、核、転写、そして老化とExercise Pill」
小椋 利彦(東北大学・加齢医学研究所・神経機能情報研究分野)

「ゲノム機能および細胞老化への核内アクチンの関与」
原田 昌彦(東北大学大学院農学研究科・分子生物学研究室)

「細胞老化におけるlamin B receptorの役割」
圓 敦貴(横浜市立大学 生命ナノシステム科学研究科)

「骨老化プロセスにおける核構造変化とエピゲノム変化におよぼすミトコンドリア機能の役割」
清水 孝彦(千葉大学大学院医学研究院・内分泌代謝・血液・老年内科学)

シンポジウムの概要:

  ハッチンソン・ギルフォード早老症の原因遺伝子は、核ラミナタンパク質Lamin Aであり、異常型Lamin A(Progerin)形成が核膜構造を変形させ、エピエゲノム変化を伴う老化促進に遺伝子発現を変化させる。ウェルナー症候群細胞や細胞老化でも共通して核構造の異常が生じ、エピゲノム変化を示す。本シンポジウムでは、核構造の視点から、老化を議論し、普遍的な老化機構を考察したい。

 

シンポジウムS3

「老化シグナルとがん」

座長

杉本 昌隆(国立長寿医療研究センター 老化機構研究部免疫研究室)

篠崎 昇平(ハーバード大学/マサチューセッツ総合病院)

シンポジスト:

「がん抑制遺伝子p53シグナルの多面的機能」
田中 知明(千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学)

「細胞老化とSASP:その誘導機構と生体における役割」
大谷 直子(大阪市立大学大学院 医学研究科・病態生理学)

「ラパマイシンによる抗老化シグナルとがん発症の関係」
伊藤 孝(浜松医科大学・細胞分子解剖学講座/University of Washington, Department of Pathology)

「コエンザイムQ10によるミトコンドリア機能保護メカニズムの解明(熱傷モデルにおける老化考察)」
篠崎 昇平(ハーバード大学/マサチューセッツ総合病院)

シンポジウムの概要:

  生体応答に関わるシグナル経路の研究の進展により、老化現象もp53経路やインスリンシグナル経路のような特定の分子シグナル経路によって制御されることが明らかとなりつつある。また、これらシグナル経路の異常が、様々な疾患を引き起こすことも報告されている。本シンポジウムでは、シグナル経路の視点から、生物の老化現象が、がん等の疾患にどのように関るのかをテーマに、学会内外から4名の演者を招きご講演頂く。

 

シンポジウムS4

「幹細胞老化と加齢性疾患・早老症」

座長

石井 恭正(東海大学・医学部・分子生命科学)

小野 悠介(熊本大学発生医学研究所 筋発生再生分野)

シンポジスト:

「造血幹細胞の加齢変化を規定するエピゲノム特性」
岩間 厚志(東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター)

「骨格筋幹細胞におけるポジショナルメモリー」
小野 悠介(熊本大学発生医学研究所 筋発生再生分野)

「疾患特異的多能性幹細胞を用いた早老症ウェルナー症候群の早期老化発症機序の解明」
嶋本 顕(山陽小野田市立山口東京理科大学 薬学部)

「3q13.31欠失症候群・プリムローズ症候群に現れる老化症状:新たな早老機序に迫る」
石井 恭正(東海大学・医学部・分子生命科学)

シンポジウムの概要:

   近年、様々な細胞や動物モデルをもちいた研究により、細胞老化と個体老化の因果関係に迫る成果が多数報告されるようになった。細胞個々の分子機能変化・細胞集団ニッチの変化・組織器官の機能変化・生体ネットワークの統合変化などで、加齢依存的な因果関係が明確になりつつある。本シンポジウムでは、造血幹細胞と骨格筋幹細胞の加齢依存的な分子機能変化の組織器官・個体老化への影響、さらに早老症の発症機序・病態から加齢依存的な細胞分子機能変化の細胞集団ニッチ・生体ネットワーク統合への影響について議論する。

 

シンポジウムS5

「健康長寿と東洋医学」

座長

内田 さえ(東京都健康長寿医療センター研究所 自律神経機能)    

渡辺 信博(東京都健康長寿医療センター研究所 自律神経機能)

シンポジスト:

「皮膚への軽微な機械刺激がもたらす膀胱機能への作用」
渡辺 信博(東京都健康長寿医療センター研究所 自律神経機能)

「Ginsenoside Rb1の心血管保護作用の機序解明」
孫 輔卿(東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座)

「Neuroprotective and Neurogenic Effects of Dietary Phytochemicals」
Jaewon Lee(College of Pharmacy, Pusan National University, Busan 46241, Korea)

「肥満症に用いられる漢方薬の作用機序」
赤木 淳二(小林製薬株式会社 中央研究所)

「エボジアミンと健康長寿」
山下 均(中部大学・生命健康科学部・生命医科学科)

シンポジウムの概要:

  近年、高齢者の医療に果たす東洋医学への期待が高まっている。東洋医学は、人間とその疾病を全体的・統合的に観察し、症状の改善に重点を置いて治療する。その治療効果の作用機序についての科学的解明が飛躍的に進んできた。本シンポジウムでは5名の先生方に最新知見をご紹介いただき、参加者とともに東洋医学の作用機序と健康長寿への貢献について、理解を深めることを目的とする。

 

シンポジウムS6

「モデル動物と老化研究」

座長

萬谷 博(東京都健康長寿医療センター研究所 分子機構)

藤田 泰典(東京都健康長寿医療センター研究所 細胞機能)

シンポジスト:

Eun-Kyoung Choi(Department of Biomedical Gerontology, Graduate School of Hallym University and Laboratory of Cellular Aging & Neurodegeneration, Ilsong Institute of Life Science, Hallym University, Republic of Korea)
「Protein citrullination: a potential biomarker and therapeutic target in aging and neurodegeneration」

「ミトコンドリア呼吸鎖超複合体形成因子の生体と病態における役割」
井上 聡(東京都健康長寿医療センター研究所 システム加齢医学)

「長寿・がん化耐性齧歯類ハダカデバネズミ」
三浦 恭子(熊本大学 大学院先導機構/大学院生命科学研究部 老化・健康長寿学分野)

「ショウジョウバエの寿命を制御する遺伝子」
相垣 敏郎(首都大学東京 理学研究科 生命科学専攻 細胞遺伝学研究室)

「齧歯類を用いた健康長寿シグナルの探索:カロリー制限の標的分子を中心として」
千葉 卓哉(早稲田大学人間科学学術院基礎老化学)

シンポジウムの概要:

  老化は生物に普遍的な現象であり、その根幹には生物種を越えた共通のメカニズムが存在するものと推測される。老化の分子メカニズムの解明にはモデル動物を用いた研究が不可欠であり、近年、オミックス解析やイメージング技術などの最新の解析技術を用いた研究も進められている。本シンポジウムでは、種々のモデル動物を対象とした老化・老化関連疾患に関する研究を紹介し、多角的な観点から老化を考察する機会を提供したい。

 

 

 

 

大会事務局

東京都健康長寿医療センター研究所  老化制御研究チーム 分子老化制御 
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